今では、葬儀の際に遺族も弔問客も喪服を着ることは当たり前になっています。しかし、弔問客が喪服を着るようになったのは戦後のことで、歴史はそれほど深くありません。戦前までは、葬儀で喪服を着るのは遺族だけでした。また、昔は通夜には喪服ではなく、普段着で駆けつけた方がいいと言われていました。急いできたと言うことを伝えるためです。しかし、今では親族以外の人が喪服を着ずに通夜に行くのはマナー違反とされています。
これには注意しなければいけません。親族の場合は、普段着で駆けつけ、通夜や葬儀の際に着替えればいいでしょう。また、友人や知人の立場で、黒喪服を着用するのは遺族への配慮が必要になります。弔問客は色喪服がベストと考えておきましょう。作法だけでなく、服装にもマナーがあります。若い人でもきちんと頭に叩き込んでおきましょう。